君に初恋………ー母の遺した宝物ー

*過去に戻って…*

当時1歳だったウチら。


小さい時から、ずっと一緒の近所でわからない赤ちゃんの時から、一つの家に集まっては、必ず、優瞳、ゆゆ、廉はいた。


ウチらが1歳半だった時、割と歩くようになっていた時…………事故は起きた。



優瞳は、母と手を繋ぎ歩いていた。


音の鳴る靴を履いてテコテコ歩いていた。


反対側の道路に、廉と母親が手を繋いで歩いてた。


「ほら、優瞳ちゃんあそこに廉くんいるよ」


母親は、優瞳にそう言った。


「あっ、あっ。」


気づいた優瞳が、母親の手を離して道路に飛び出した。


そこに運悪くきた車…………ー



優瞳!!!


母親の甲高い悲鳴と、鈍い音がこだまする。


母親に突き飛ばされ優瞳は、車から遠ざかる。


俺が、近寄った時…………ー


優瞳は泣きじゃくっていた。


母親の身体を真っ赤に染めた血が、水たまりのように染めあげる。


白のワンピースを着ていたその服は真っ赤になっていた。

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