いつの間にか 好きだった
スポッと私の頭から被せる


「え?」


繋ぎの服に手を通しながら 目を細め
「これで文句ねーだろ。」


そこまでしなくても 店の中にタオルあるのに 思ってても言わないけど


戸田さんの優しさが嬉しくても やっぱり素直じゃない私は


「汗臭い。」


「お前なー!」


「冗談だよ。」


私の頭をコツンと叩いて歩いて行った


心の中でありがとうを言う


まだ仕事が残ってるのに気付き 急いで店の中に入った


< 3 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop