クールで強引な王子様


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次の日になり、私は悩みに悩んで選んだ、薄ピンクのワンピースに薄手のカーディガンを羽織り、軽くメイクをして家を出た。

公園に着いた時にはすでに矢川君が立っていた。
10分前なのに…。

「ごめんなさい!
待った??」

「あ、いや…。

待って…ない。今来たところだ…」


そういい矢川君は口元に手を当て目を逸らした。

矢川君の私服はジーパンにシャツと意外とラフな格好だった。
ラフな格好なのに、スタイルの良い矢川君だと、モデルさんのようで凄くカッコいい。


「矢川君…どうかした?」


「いや…なんでもねぇ。

じゃ、行くぞ」

少し早足で歩き出した矢川君の後ろを追った。
なんか矢川君の様子がおかしい。

どうしたんだろう。


しばらく歩き、公園へ着いた。
そこは遊園地のような公園。
花などがたくさんあって、一度来てみたかったところだった。

「わっ!
私ここ来てみたかったの!」


「そうか…。

…よかった。」

私は花が好きで良く校庭に咲いている花などに水あげなどを手伝っている。
それを見てここを選んだのかな?
考えすぎだけど…そうだったら嬉しいな。

私たちは中に入り花を見て回った。

「矢川君!!見て!!
おっきいヒマワリ!」

目の前に私より高いヒマワリがあり、私は子供のようにはしゃいでしまっていた。

「ごめん。
はしゃぎすぎた。」

「ん?別にいいだろ?
城崎は花好きなんだろ?
謝ることない」

巨大ヒマワリを見つめながら矢川君はそう呟く。

やっぱり矢川君は優しい。

あまりにも嬉しくて私は矢川君を見ながら微笑んでいた。

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