彼岸花。
「お前と毎日会ってて気づいたんだけど、日に日に痩せていってねーか?


もっと食えよ。どーせ作るのめんどくさかったんだろーけど」


佐々木くんは僕のほうを見ずに、カツ丼を食べながら言う。


彼女のことが理由なのは、きっと佐々木くんは分かってたと思う。


佐々木くんも彼女と仲が良かったから。


なのに、僕がご飯を作るのがめんどくさい、なんて言って気遣ってくれる。


「ありがとう」


「別に」


佐々木くんはちょっと冷たく言う。


ツンデレなところも、面白い。


「なぁ悠。今日、遊びに行かね?」


「ごめん、今日バイトあるんだ」


「そっか。また今度行こーな」


バイト、タイミングが悪すぎた。


佐々木くんと遊びたい気持ちを抑えて、授業へ向かった。
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