彼岸花。
授業が終わって、僕は花ちゃんに電話した。


プルルルル、プルルルル。


2コールで花ちゃんが電話に出た。


「もしもし、花ちゃん?」


『もしもし、ハルさん!
電話なんて、珍しいですね。
どうかしたんですか??』


「今日、出かけようと思って。
駅前のカフェ、一緒に行かない?」


僕が言うと、電話越しでも分かるくらい花ちゃんは喜んで返事した。


「それじゃあ、今日の5時からね」


電話を切って、携帯で時間を確認する。


3時。


まだまだ5時まで時間はあるみたいだ。
< 22 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop