眼鏡とハンバーグと指環と制服と
お昼は普通に食べていいっていわれて、今度は私が安堵のため息をついた。


日曜日恒例になりつつあったお茶会は、柏木さんが断ってくれた。

夕葵さんはいろいろ忙しいんです、って。

別に用なんてなくて、いつも通り課題してただけなんだけどね。

もう伯母様にしばらく会わないですむかな、って思ったんだけど、そうは簡単
にいかなかった。
翌週の、お茶のお稽古の時間。

……何故か伯母様が、いた。

「夕葵さんってこんな朝早くから、お稽古されてたの?」

「……おばあさまがこの時間の方が都合がいいということで」

「そうなの?
たまには早起きしてみるのもいいわね。
これからは私もご一緒させていただこうかしら?」

「え、そんな無理なさらなくても……」

……なんで?わざわざ?

「だって、お茶に誘っても柏木から断れちゃうし。
私は夕葵さんのこと好きだから、もっとお話ししたいだけなんだけど?」
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