白と黒〜2つのリストバンド〜
そんな普通の日々が一週間くらい続いたある日


私がいつも通り早くくると


タン タン タン タン


先客がいた。美久かと思ったのだけれど音が違う。


気になって覗いてみると、いたのは男子だった。


タン タン タン タン


「……」


男子はドリブルをしながらゴールに迎えって走っていった。


タン タン タン タン タン────

ダンッ!シュッ


男子はゴールの下に入って綺麗にシュートを決めた。


「…」


私は思わず男子のプレーに見入ってしまった。


私の視線に気付いたのか、男子と目が合うと男子はこっちに来た。


背が高くて綺麗な黒髪でメガネのイケメンだった


そのメガネ男子は私の前で止まった。


「お前誰??女バスじゃないよな?」


急に声をかけられ少しびっくりした。いや、急でもないか…


「女バスの助っ人」


「こんな細いのが?」


私の答えにメガネ男子は馬鹿にしたように言った。


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