【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
◇不自由な生活

放課後はいつものように、駅までの道をかーくんと歩いて帰る。


二人並んで歩いていたら、相変わらず今日もまた道行く人の視線がすごかった。



青蘭学園の制服は、女子は薄紫のセーラーワンピに赤いリボンという変わったデザインだからとにかく目立つ。


執事科もデザインは違うけれど、黒のブレザーの中に執事っぽいグレーのベスト、さらに青いネクタイまでしてるからこれまた目立つ。


私とかーくんが制服姿で一緒にいると、たいてい周りの人がジロジロ見てくるんだ。



「ねぇねぇ、あれ青蘭の制服だよね?可愛い〜!」



「隣にいるの執事科の人かな?

やばい、超イケメンなんだけど!」



こんなヒソヒソ話もいつものこと。


ましてやかーくんはイケメンだから、いつも女の子たちから熱い視線を浴びている。


知らない人にまでこんなふうにキャーキャー言われるくらいだから、モテるのもなかなか大変だろうなって思う。


まぁ、徒歩通学に付き合わせる私が悪いんだけどね。


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