あの時君が伸ばした手は
「あー、懐かしい。」

突然隣でそう言われたので肩がビクッとなった。

「何驚いてんの。」

「いや、ただ単にびっくりしただけ。」

まさか本人に“別人みたい”なんて言えるわけがない。

彼女は何も気にせずプリクラを手に取った。

「これは初めて二人で遊びに行った時のやつなんだよね。懐かしいな~。」

僕はプリクラを眺める桐谷さんの横顔を見るしか出来なかった。
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