宝物な君と
「紅ちゃぁんっ、一回でいいから名前呼んであげて~!そしたら帰ると思うんだよね。お願いっ。」

蒼空くんが手を合わせながら、必死にお願いしてくる。

名前呼んだら帰る?

本当の子供じゃないんだから、そんな簡単なわけないじゃない。

しかも、こんな俺様ですよ?

『なんでですか?イヤです。だいたいそんな簡単にいくわけないわ。』

「お願い~!」

もう。

なんで私がこんな目に!

『永久、お仕事しなさい!』

呼び捨てでいいわ、こんな子供!

ヤケになって、目の前でそういうと。

キョトン顔はまあまあ可愛いわね。

かなりびっくりしてる?

「…ああ。わかった。」

耳まで真っ赤になって、顔をそらした。

あれ?そういえば簡単だったわね…。

怒られ慣れてないせいかな?

ボソッとそう呟くと、「ちげぇよ。」呆れた顔した永久がいた。

ん?わからんわ。

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