【短編】大嫌いな君にデートに誘われたって行くわけないでしょ。多分。

ガラッ


「わー!椎名先輩!来てくれたの?!」


『白山 新』と書かれた名前を見て、ドアをノックし開けるとそこには学校にいる時よりも何倍も元気に見える白山くんがいた。


「来るんじゃなかった…」


「ひどーー。俺のこと心配して来てくれたんでしょ?」


「うるさい。突然来なくなるから、死んだのかと」


「アハハハハッ!先輩ウケる!」


「笑い過ぎ。で?いつまで入院なの?」


「んー、あと1週間くらいかなー?」


「そっか…」

1週間も白山くんがいない学校にいかなきゃいけないのか…。


「寂しい?」


「バカじゃないの?!なわけないし。あんたが来ないから図書委員1人の仕事が多いの」


「ふーん。素直じゃないね」


「うるさい」


「俺は寂しいな〜〜先輩と会えないの」

白山くんは病室の窓の外を見てそういう。


トクン。


また鳴った。


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