この関係を壊してでも伝えたいこと


「っ…」


首に生温かい柔らかさと、ゾクリと肌が泡立つ程の痛み。


「…噛み付くなんてワイルド…」


「だってキスマークとか付け方わからないし…」


首まで真っ赤に染めた彼女は気まずそうに視線を逸らした。


まぁ、知っていたらショックは受けただろうな。


愛情を示すのが下手くそな彼女の精一杯に口元が緩む。


「凛ちゃんは私のだから、跡はなくても記憶には残ったでしょ」


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