この関係を壊してでも伝えたいこと
「ま、本人たちが気が付かなきゃな」


「大晦日までにくっつけば翡翠兄貴の勝ちだよね?」


「お前は今月中だっけ?」


「もう今すぐにでもって感じ」


「あの感じだと無理だろ」


「琥珀兄貴は夏休みだった?」


新しくカフェモカを注文した琥珀兄貴が頷いた。



「で、若葉兄さんがくっつかないにかけてるんだよな」


「大穴すぎる…それ嫌っす!」



赤井家の秘密、それは先輩たちを使って賭けをしていること。


俺は嫌だって言ったのに…


「琥珀と入れ替わってる頃から彗月ちゃんたち全然変わらないんだからなぁ」


「変わらない関係は居心地がいいからね」



「んんあああああ!!!!焦れったい!」




俺達の気持ちを知ってか知らずか、近い距離感で寄り添って歩く二人は初々しいカップルよりもよっぽどラブラブに見えた。

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