日帰りの恋
「初めまして。私は真山妙子といいます。
ええと……子どもの頃からご当地グッズを集めるのが趣味で、家族旅行の時などサービスエリアとか道の駅とかに立ち寄るたびに、お小遣いをはたいて買っていました。
高校生の頃、そのなかにトモロウの製品がたくさんあるのに気がつきました。すごく可愛くて、つくりも丁寧で、全て大切な宝物です。
それで……だから、ずっとここで働くのが夢でした。あの、よろしくお願いします!」
たどたどしく挨拶をする私に神田さんは、なぜか目をぱちくりとさせる。
だけど朗らかに微笑んで言ったのだ。
「覚えることが山ほどあって大変だけど、充実した一年を過ごせるよ。やりがいのあるチームに入ったね、おめでとう」
先輩たちの拍手を受けながら、私は神田さんに見惚れていた。
だから、彼の言葉に少し引っ掛かるところがあったのに、意識のどこかに置き忘れてしまった。
ええと……子どもの頃からご当地グッズを集めるのが趣味で、家族旅行の時などサービスエリアとか道の駅とかに立ち寄るたびに、お小遣いをはたいて買っていました。
高校生の頃、そのなかにトモロウの製品がたくさんあるのに気がつきました。すごく可愛くて、つくりも丁寧で、全て大切な宝物です。
それで……だから、ずっとここで働くのが夢でした。あの、よろしくお願いします!」
たどたどしく挨拶をする私に神田さんは、なぜか目をぱちくりとさせる。
だけど朗らかに微笑んで言ったのだ。
「覚えることが山ほどあって大変だけど、充実した一年を過ごせるよ。やりがいのあるチームに入ったね、おめでとう」
先輩たちの拍手を受けながら、私は神田さんに見惚れていた。
だから、彼の言葉に少し引っ掛かるところがあったのに、意識のどこかに置き忘れてしまった。