夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
【夕飯】

「……アカリ?
……。おい、アカリ…?」

「!……っ、…。」

ヴァロンに名前を呼ばれて私はハッとした。
いつの間にかボーッとして食事の手が止まっていたらしく、我に返ると私は微笑んだ。


「あ、ごめん。お代わり?」

ヴァロンの空になったお皿を見て手を伸ばすと、その手を彼に捕まれる。


「……。
なんか、あったか…?」

「!……え?」

「…顔色、良くねぇぞ?」

心配そうに顔をしかめるヴァロン。
彼を不安にさせたくなくて、
私は素直に元気のない理由を話す事にした。


「……。
ごめん、ヴァロン。
今日、きちゃったの……。
赤ちゃん…出来てなかった……。」

言葉にしたら、なんか余計に悲しくなって…。
私は思わず俯いた。
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