夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

(2)

【港街/商店街】

「!……えぇッ?!」

「あの玉子焼きヴァロン様が作ったんですかっ…?!」

私の告白に驚くレナとレイ。

今は二人に付き合ってもらってお買い物。
その最中に私はさっきの玉子焼きの試食を頼んだ理由。
そして落ち込んだ訳を話した。


「…ヴァロンが完璧なのは素敵だと思うの。
当然、あんなに色んな事を極めてるのは彼の努力だもん…。
…でも、私は妻として……。
じゃあ彼に、何が出来るのかな?って……。」

少し俯く様に道を歩く私。

17歳の時に花嫁修業はした。
でも、必死で頑張った習い事もヴァロンと結婚してから全く。
すっかり専業主婦に収まってしまっていた。
仕事が不定期なヴァロンと少しでも一緒に居たかったって理由もあるけど…。

何故、何か習い事を続けなかったのかと後悔。
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