夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

ここに来た当初から、リディアの元で様々な事を学ぶヴァロンはすでに一教えたら十覚える程の才能を発揮していた。

両親は余程ヴァロンを見ていなかったのか、この突然変異の容姿が相当許せなかったのか…。
あるいは……。
……。


「……ん、っ……。
……。アカ、リ…。」

じっと見つめていると、ヴァロンは自分の妻の名前を呟いてとても安らいだ寝顔。
人前で滅多に眠る事や無防備な姿を見せようとしなかったこやつが、こんなに気を許す様になった。

先日リディアの命日にようやく墓参りに行く事が出来て気持ちの整理がついたのか、帰ってきた直後ワシの元を訪れたヴァロンは驚くほど変わっていた。

……
………。
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