プルシアンブルー“俺が守る”
「ちょ、ちょっと、みんな!聞いてくださいよ!!」


「朝から煩いぞー。」



超坊と爽築が本部の捜査会議に参加していて不在の為、各々溜まっている雑務を片付けていたのに、栃元だけ姿が見えなかったのだが。


矛桶の言葉をスルーし、資料を机に広げる栃元の声は何故か興奮していた。



「ん?最近の事件の資料じゃないか?」


「私達が調べたものから…、なに?過去のまであるじゃない。」



「凄い量ですね…!一体どうしたんですか?」



解決したもの、捜査中のもの、未解決のもの。


多種多様な資料のまさに山といえる。



「俺、発見しちゃったんですよ!」


「発見?なんだよ、もったいぶるなよ。」



喝宥の興味をそそった原因は、栃元が世紀の大発見をしたみたいな顔をして言ったからに他ならない。


その証拠に、先を促した喝宥の声も興奮し始めている。



「担当所轄との資料と照らし合わせていたら、俺達が調べた被害者や被疑者って、共通点があったんですよ!まとめたんで、まずはこれ見てください!」



栃元の示す箇条書きにされた複数枚の資料。


そこにリストアップされていた、それら人物達の共通点は……?
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