プルシアンブルー“俺が守る”
「よくもまあ……これだけを。」


「見付けたら面白くてつい。鳴鎧さんと毯出さんが、梵塔楸の時同級生だって聞いて気になっていたんですけど。でもさすがに俺もここまでとは思いませんでしたよ。」



もっと違うことに心血を注ぎなさいよ、と左隈は呆れる。



「殺されたり死んだりしたことで、不正が発覚しているようだな。」


「一覧にすると良く分かりますね。」



矛桶と岐微浜は呆れるよりも感心してしまった。



「ヒロ、偶然を通り越して不可解だ。」


「ハル、…………何がだ?」


「お前なぁっ…!」



気付いた克治と気付かない喝宥。



「お前ら集まってどうした?」


「課長、係長。お帰りなさい。」


「これ見てくださいよ。俺が纏めたんですよ!」



栃元は自慢気に、資料を超坊へと見せた。



「これは…」


「…よく調べましたね。」



「で!ここからなんですが、全ての学校に共通する人物がいるんですよ!誰だと思います?」



「係長だろ。」


「えー、なんで分かったんですか?!」



当然だと言わんばかりの口調の克治に、栃元は驚きのあまりニヤニヤ顔もすぐさま引っ込んでしまった。
< 37 / 66 >

この作品をシェア

pagetop