TUBASA ~つばさ~
「......ルナ、平気?」
凛子が顔を覗いてくる。
手で目をぬぐう。
「.....うん、良かった」
凛子は複雑な表情を浮かべる。
きっと、斗馬と麗華がつきあっていなかったことに泣いたと思ってるよね。
ごめんね凛子。わからないよね。
凛子は麗華の嘘を知らない。
......ほんとうに良かった。
私にとって本当に幸せな瞬間だったと思う。
辛いことばかりの日々で、幸せを感じたのは、
今、この瞬間だったと思う。
斗馬と麗華は何もなかった。