TUBASA ~つばさ~
幸せの一瞬
「良かったじゃん」

凛子が私の背中を思いっきりたたく。


「ゲホっ」


今日はお天気が良かったので、私たちは中庭のベンチに座ってお昼を食べた。

凛子の力が強すぎて、飲んでいたジュースを吐き出す私。



「汚ねー」

口悪いなぁ、凛子は。



「汚いって、凛子のせいだから」


手で口をぬぐいながら、凛子に訴える。



「で、ファーストキスの感想は?」


私の言うことを完全に無視して凛子はニヤニヤする。



「それが.....」

「ん?」

「よく覚えてない」

「はっ?」

「意識が飛んじゃって」

「あらら」

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