辛 恋

家には、
メイドさんが三人と
調理師さんが一人いる。

パパが、定期的に人材を変えるから
ずっと同じ人はいない。

パパの身の回りの事は
ママ以外の人はやらないから。

私達は、自分の部屋に
荷物を置くと
ママのいる、リビングに戻り
私は、
「ママ、ごめんなさい。
心配かけることをして。
壬にもおばあちゃまにも
迷惑かけてしまって。」
と、ママが座ってる前に立ち
頭を下げた。

「心、頭をあげて
お座りなさい。
パパやママには、
なにも影響ないのよ。
パパの力で押さえ込もうとしたら
消えてしまったの。
ヒルズのお兄様が
やったのかと思ったけど
あちらもやる前だったみたいよ。」
「えっ、ルーク伯父さんも
動いてるの?」
と、壬。

「だって、心だもん。
仕方ないわよ。
パパもお兄様も
心を溺愛してるから。」
と、ママ。

ルーク伯父様は、ヒルズ財閥の
総帥。

綺麗なレナ伯母様と
男の子が、一人いる。
壬と同級生でジーク。

女の子が、私だけだから
伯父様も伯母様も
私をすごく可愛がってくれている。

ルーク伯父様は、パパと
いつも、私の取り合いをして
ママに叱られている方だ。
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