辛 恋
⑫気持ち

「痛いよ、進藤さん。」
「大翔だ。心。」
「あの子は?」
「あの子とは?」
「遥だよ。」
「遥は、私の子よ。」
「どういうことだ?」
「どういうことも、
遥は私の大切な子ですよ。
それに、あなたに何の関係が、
あるのでしょうか?
あなたは、私を捨てて
日本から、去ったでしょう。」
「だから、あれは····
良から手紙もらっただろう。」
「頂きましたよ。
良さんは優しい方ですから。」
「なら、俺の状態わかってるよな。」
「はい。貴方の事情はわかりました。
だから、なんですか?
私には、関係ありません。」
「心、俺は・・・」
「もう、宜しいですか?
遥が、気になりますから。
私との事を伯父様には、
話さないでください。
では、ごきげんよう。」
「あっ、まて、心。」
「お静かにしてください。
今日は、ジークのお祝いなのです。」
と、言って
心は、離れた。

大翔は、追いかけることが、
できなかった。

心は、大翔をおいて
みんなの元に行くと
遥は、
「ママ!!」
と、抱きついてきたから
遥の目線に座り
遥を抱き締めた。

知佳は、
「心・・・・」
「大丈夫よ、知佳。
私には、もう関係ない人だから。」
と、言った。
壬は、大翔の方をみて睨み付けた。

ルークとマリアナは、
顔を見合わせて・・

一彦は、二人は知っていたんだと
わかったが、今日はジークの
お祝いの席だから
黙まることにした。

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