辛 恋
⑬あなたのそばに

少しして
心は、
「ジーク、クリアナさん
ごめんなさいね。
せっかくのお披露目の時に。」
と、言うと
「うん?いや、今日は
身内にクリアナを紹介したかったのは
本当だけど。
心と大翔さんを会わせるのが
目的だったんだ。」
と、言われて

私も大翔もびっくり。

一彦も壬、知佳も
驚いていたが、壬が
「ルークおじさんなら
やりかねない。」
と、言った。

「ルーク伯父様、レナ伯母様
ありがとうございます。」
「パパ、ママ、ありがとう
パパ、いっぱい心配かけて
ごめんね。
でも、私、大翔と生きて行きたいの。」
と、言う
私をとても愛してくれる
両親に認めてもらいたかったから

「心は、幸せになるのか?
パパじゃなくて、この人で?」
と、言うパパに
「うん、パパとママには
本当に沢山助けてもらって
感謝してるの。
だけど、いまからは、大翔と遥と
一緒に生きて行きたい。」
と、言った。
「一彦さん、マリアナさん
心配やご迷惑おかけしたことは、
わかっておりますが
娘さんと共に生きて行きたい。
幸せになりたいと思っています。
どうぞ、私に娘さんを下さい。」
と、頭を下げた。

心も一緒に。
遥も·····

マリアナは、一彦をみて
「もう、子離れしたら。」と。
ずると、一彦は
「······わかっ····たよ。
進藤君、心と遥を頼む」
と、言った。

回りにいた人達は、
みんな、拍手をして
二人を祝福してくれた。

遥は、わかっているのか
いないのか
ニコニコしながら
回りを見回していた。
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