手のひらを太陽に
運命的に従って
私はあっという間に、虹恋と仲良くなって
行動を共にするようになった。

キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…

自由を告げるチャイムが鳴る
ーーーーーー12:50ーーーーーー
『海美!行くよ!パン無くなる!!』
『虹恋〜毎朝早起きしてコンビニ行けば〜?』
『海美はさ、私が何時に学校来てるか知ってる?
それでもそんなこと言う?』

虹恋は朝に弱く、8:40から始まるSHR(朝の会)の始まる直前に息を切らせて登校してくる。

『むりな話だよね。私が変わりに買っておこうか?』
『海美の好みは、偏ってるから私の好みは
絶対分からないって。❀.(*´▽`*)❀.』

私は確かに偏食で、
餃子にお酢は備え付けのものを1瓶全部かけなきゃ満足しなかったり
梅干しにお砂糖を大さじ2杯かけて食べるのが好きだったり
味噌汁にお酢をドバドバかけたりする
傍から見たらおかしな人だった。
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