その気にさせないで☆
「タイヘン、必修の講義に間に合わなくなっちゃう!!」
卯月さんは、着替え終ると、ボ〜ッとするわたしの顔を覗き込んで、小さな名刺サイズの紙をくれた。
「話したくなったら、ここに来て、夜は大抵バイトしてるから」
「……」
「泊めてくれてありがとう、あかりちゃん、またネ!」
そう言って
風のように去って行った。
卯月友さん
大学生の綺麗な人
でも、女の人。
ショックだ……。
わたし
初めてのKiss
だったのにぃ!!