この世界の中で生きていく為に私がすること。

遅刻するにも限度がある。
普段なら5分ほど遅れる程度だが、今日は既に15分も過ぎている。

「他の子も来ると思うんですけど、ちょっと連絡してきます。」

席を立ち携帯を持ち研究室を出て行こうとすると、突然大きな音を立ててドアが開く。

「山じぃ、ごめっん!!サークルの助っ人頼まれててさ!」

希が入ってきて早々、言い訳をしていると明けたままのドアからパンプスのカツカツという音が聞こえてくる。それも3人分。

きっと美琴とマリと優だろう。
揃いも揃って遅くなるとは…。

「ごめんなさいっ!彼氏と喧嘩しちゃって…」
「すいませーん。私は美琴に巻き込まれちゃって。」
「おじぃ~ごめんね~。寝坊しちゃって…今度、大福持ってくるから許して~。」

しかも、真っ先に言い訳とはね。
全く私ららしいと言えばそうなんだけど…



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