だから今夜も眠れない

引っ越ししても…眠れない

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翌日、私は、洸と暮らしたアパートを解約した。

管理人さんが丁度次に住みたいと言う人に心当たりがあると言うことで、

直ぐに出ることになった。


「お世話になりました」

「色々あると思うけど元気でやりなさい」

「はい、ありがとうございます、後のことお願いしちゃってすみません」

「ああ、大丈夫だよ。最近はそういう人多いからね。敷金と一緒に振り込んでおくよ」

部屋に荷物を取りに行くと、

借用書と共に、一緒に買いそろえた高価な電化製品や家具がなくなっていた。

洸は、安物を嫌い、その上使い方に難癖をつけるから、いいものほど未使用に近い状態だった。

管理人さんが不審に思って声をかけたため大きなものはいくつか残されていたけれど、殆どは消えていた。

被害届を出すようにと進められたけれど、実際にどっちが出したかなんて明記してないし、

私が主張してそれらが戻ったところで、もう使う気も起こらない。

残った家財も管理人さんの知り合いのリサイクルショップに片付けて貰うことにした。

でも、借用書だけはしっかりもった。

お金に関しては私の所有だった。洸との結婚資金だったのに、それをもち逃げするとかあり得ない。しじゃも、

『どうせ暫くはおまえは使わないだろう?』

その言葉はさすがに許せない。

ふざけんな訴えてやる!かわいさ余って憎さ百倍とはこういうことだ。


まあ、向こうから謝って返済してくるのなら、吝かではないけども……

ああ、こういう甘さが今の状況を招いているのよね。
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やっぱギャフンと言わせてやらなきゃ。」

拳を握りしめ太陽に誓う。

少なくとも晴天だけが新しい門出のみかただった。





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