ママがキミを守ります
これからどうするかなんか
佳也にも会えへんから
分からへんかった。

でもその日からキミが居るから、
1人じゃないから、
鑑別所の中にいても不安に
ならへんかった。

支給されたノートには
ずっといろんな名前を書いた。

男の子の名前も女の子の名前も
毎日毎日ずっと考えてた。

その時間が何より幸せで幸せで
産みたい気持ちがどんどん強くなった。

"佳也の気持ちはどうなんやろう"

それが気になって親に
伝えてもらうことにした。
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