超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
「てめえ~人のケータイ、何しやがるんだぁ?!」
って、和真くんが響くんの胸ぐらを掴みにいった!
キャァ~響くんが!
響くんがぁ殴られちゃうよ!
私は思わず目を瞑り、その場にしゃがみ込んでしまった。
俺さ…将来ね、イラストレーターになりたいんだ……って、響くんのセリフが私の脳を走る。
そうよ……響くんはさ、響くんはね、
ペンとか筆とか鉛筆とかが似合ってるけど、ケンカなんて似合わないのよ~
和真くんにボコボコにやられちゃうよ~
どうしたらいいの~
そうだ!