独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
翌日の土曜日。
杉ヶ浦市まで車を走らせ、髪を少し暗めにしてネイルジェルは剥がしてもらった。

そしてその足で祐介を拾って春日町に戻る。


車は就職祝いにと、両親が中古のラパンを買ってくれた。

助手席に座った第一号が、祐介っていうのもなんだか嫌な感じ。


まだ大学生の祐介は車どころか、免許も持っていない。
在学中にお金を貯めて免許を取ると言っていたが、一体いつになるんだか。


気を抜くとため息が出る。
彼氏を助手席に乗せるって、なんてダサいんだろう。


「ありさ、髪暗いのもいいじゃん!
なんかOLって感じして、エロいわ」


あー、うるさい。触らないでほしいわ。


結局今夜のおもてなしご飯は、面倒くさくてカレーに決定。

「俺、めっちゃカレーの気分だった!
まじでいいタイミングじゃん!
早くありさのこと嫁にしたいわ」


馬鹿みたい。あたしはさっさと別れたいわ。

適当にお酒を飲んだら、祐介がわざとらしく「眠い」なんていいながらベッドに向かう。


セックスの合図がほんと下手。
せめてもっと雰囲気出してくれたら、その気にもなるのに。

あたしがベッドに向かうと、祐介がキスをする。

「社宅で声なんて出したらありさの声、会社の人に聞こえちゃうよ」


おいおい、声出すのはおめーだろ。

しかも祐介、歯磨いてないよね?
口の中カレーの味するんですけど。

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