独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
「あっ、笠原さん、おつかれっす」

白のプリウスから降りてきたのは下風代理だった。

「お疲れ様。下風代理も食料調達?」

「はい。
もしかしてあのBMWって笠原姐さんっすか?
今、めっちゃ気になってたんです」


家から金庫までは歩いて5分程なので、徒歩で通勤している。

下風代理の社宅も金庫のそばなので、私も下風代理の車を見るのは初めてだ。


「カツ丼ですか?うわー、まずそう…」

「うるさい」


勝手に人のエコバッグを覗いておきながら、まずそうとはなんだ。

「あっ、今夜、笠原さんちに行ってもいいですか?」

「えぇ?またあんたも急ね。
私今夜カツ丼だし、もてなさないよ」


「いいですよ。
僕もなんかつまみ買ってくるんで。
家ってどこでしたっけ?」

「ちょっと、まだいいって言ってないけど」

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