独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
空気が凍った気配がした。
下風代理が目を丸くしてこっちを見てる。

それで我に返る。


「あたし、今、変なこと言いました!?」


やだ、うそでしょ、恥ずかしい!
めっちゃインラン発言じゃん…


「…大丈夫、言ってないよ」


胸がきゅうんとなったのは、安心したからかな…


「彼氏と何かあったかい?」

「えっと、最近うまくいってなくて…」


祐介への気持ちは冷めているけど、傍から見ても、また祐介自身も、あたし達はうまくいっていると思っているだろう。


その場しのぎの嘘で、そう答えた。


「終わりが来そうな時でも、自分の気持ちにだけは嘘をつくなよ。

彼氏に伝えたいことがあるなら、全部伝えきっちゃって。

あとから後悔しないようにね」


ああ、そっか。
あたしが振られると思っているんだ。

さっきのインラン発言は、祐介への想いだと思われたのかな…


それならそれでいいや。
気まずくなりたくないもん…

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