3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜




そう思った俺は、自転車でショッピングモールに向かった。

自転車を止め、入り口のほうへ向かうと、そこには女性の後姿が。

夢と重なるその瞬間に、俺の心臓はドクンと音をたてる。




————嘘だろ。


後姿の女性は、3年経っても奏音さんだと、わかった。




・・・まさか、本当にこうなるなんて。



俺は思わず声をかけた。




「奏音さん!」




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