3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜




紙をそっと手に取り、中を見てみると、



『3年前の君へ』



と書かれてあった。

「3年前の、君、ヘ...?」

あまり見たことがない手紙の始まり方に、私は戸惑った。


3年前の、私?

今、17歳だから、20歳の私から?


いやでもだとしたら、『3年前の私へ』になるはずか...



なぜか、不思議と気持ち悪さは感じなかった。



・・・むしろ、早く続きが読みたいと思った。



「奏音ちゃん?そんなところで何してるの?」




< 4 / 114 >

この作品をシェア

pagetop