人事部の女神さまの憂いは続く

なんだかその声色が切なく響いて、ギュッと藤木さんの胸にしがみついて

「もっと溺れて」

お願いすると

「これ以上溺れたら、俺仕事行きたくなくなるし、侑里のことも家から出したくなくなるんだけど」

私の肩に頭をコテンと乗っけて、かわいいことを言ってくれる。

不安にならなくても、私は充分にこの人に愛されてるんだって思えて、さっきまでの無駄な苛立ちがすうっと治まってくる。

「そうやって言いたいことは全部言って。俺、ちゃんと答えるし、それで侑里の不安がちょっとでもなくなるなら、嬉しい」

そう言って髪を撫でてくれる藤木さんの手に安心する。

あからさまな嫉妬するような面倒くさい女になんてなりたくないって思ってたけど、こうやって言葉を尽くしてくれようと向き合ってくれる藤木さんに、思ったことを素直に口に出してみてもいいんだって思えた。

「やっぱり、藤木さんが旦那さんでよかったかも」

「かも、かよ!」

そう言いながら、唇が重なるとその熱に溺れそうになるのは私だ。
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