人事部の女神さまの憂いは続く
「いつですか?」
「おめでたですか?」
「やっぱり付き合ってたんだ」
というような声に混じって、まじかーといいう悲痛な叫び声とともに
「俺のニシユリ様が・・・」
「とうとう、最悪の日が来てしまった」
「何を励みに会社来ればいいんだ」
「あー、藤木さんが相手とか当たり前すぎて夢がなさすぎる」
あいつの信者らしきメンバーが口々に愚痴っている。お前のじゃなくって俺のニシユリなんだよ、俺が相手だと文句あんのかよ、と大人げなくイラっとしながらも
「別にデキ婚じゃないし、ニシユリも俺も仕事は今まで通りだから。よろしく」
そう言ってめんどくさいことを言われる前に会議室を後にした。