ピアスホールに君の熱


「それじゃあ、この後メンバーがうちくるけど、お前も来る?」


「え、いいの!?」


予期せぬ誘いに思わず大きい声が出てしまった。


「ダメなら誘わねえよ。
年下とはいえ、女もいたほうがあいつらも喜びそうだしな」


「ふーん、じゃあ遠慮なく」


「ならさっさと行くぞ。コンビニで酒買って帰らないとだし」


「え、お酒飲むの?」


「お前は未成年なんだから飲むなよ?」


「わ、分かってるよ!」


ガキ扱いされるのもまた、昔と変わっていない。


だけど、少しずつそれは募っていく。


ちゃんと私を私として見て欲しい。


レーくんからすれば今もガキのままなんだろうけど、成長した部分を見つけて欲しいって。


無茶な願いかもしれないけど。


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