堅物男子と甘い恋
「寝てもいいんだぞ。俺は適当に帰るから。」
「いえ、大丈夫です。」
そう言ってひとつあくびをする北野。
「というか睡眠とっておいた方がいいんじゃないか?今日久しぶりにお父さんに会うんだろ?外出とかするんじゃないか?」
体力温存のために寝ておけ、
そう言うと北野は少し困ったような笑顔を見せた。
「でも私寝ると先輩帰っちゃうんでしょ?だったら寝ません。」
「は?」
「だって先輩ともっと話したいですし。」
北野は無邪気にそういうが、そういうことを簡単に言わないでほしい。