堅物男子と甘い恋




「…っと、そろそろ帰ろうかな。」


それからどれくらい経っただろうか。


先輩は私を離して立ち上がる。



「帰っちゃうんですか…?」



いやだな、まだいてほしいな。



ジッと先輩を見つめるとため息をつかれた。



「ったく、ほんとおまえは…」



ボソッとそう言って先輩は苦笑した。




「そろそろ親御さんも帰ってくるだろ。それに、また何かあったら連絡してくれればすぐ来るから。な?」




優しく私を諭す先輩。


うー…まるで私が駄々をこねてる子供みたいだよ。




「わかりました。今日はありがとうございました。」



「あぁ、じゃあな。」



先輩はそう言って私の家を出ていった。




< 310 / 475 >

この作品をシェア

pagetop