堅物男子と甘い恋
聞きたくてもなかなか声に出せない。
「…顔が真っ赤だな。」
からかうようにそういう先輩。
「だって、手…」
私がそういうと先輩は手の繋ぎ方を恋人繋ぎに変えた。
「なっ…!」
「どうやらおまえは男慣れしてないようだな。前の学校とかで彼氏とかいなかったのか?」
「いるわけ、ないじゃないですか…」
俯くと先輩はクスクスと笑った。
「すまないな。どうやら俺は人の困った顔をみるとますます困らせたくなるらしい。」
そう言って手を離してくれる先輩。
「なんですか、その迷惑な性格…」
うー、と唸ってると先輩は私の腕を掴んだ。
私を気遣ってか、今度は手じゃなく腕だ。