堅物男子と甘い恋

このままだといつ、亜子ちゃんに嫌がらせをしてしまうかわからない。



「やだ、やだやだやだーーー」



あの子さえいなければ。


そんな考えが脳裏をよぎる。




「やだぁ…っ…」



そんな醜いこと考えたくない。



「…はぁ」



心からこんなにも好きになったのは先輩が初めてだった。



一緒にいて落ち着くのは、先輩だけだった。



そういえば、加藤くんは？



加藤くんのことなら亜子ちゃんと先輩が付き合ったの気づいてそうだけど。



今日、普通だったな。


普通に振舞ってるだけ？それとも、好きな人が違う人と付き合ってこんな醜い気持ちになるのは私だけ？



わかんない。わかんないよ。



頭が混乱してきたーー。





もう、私はどうすればいいの？



わかんないよ。