堅物男子と甘い恋
なか





次の日。



「起きろ、学校だぞ。」



「ん…あと5分…」



「だめだ。起きろ。」



毎回のごとく、朝に弱い私は呼びかけにも応じず、目を瞑る。




「…起きないんなら、このまま襲うぞ。」



すると、とても低い声でそう耳元で囁かれた。



「!?!?」



ガバッと起き上がるとそこには呆れたような先輩がいた。




「やっと起きたか、おはよう。」




「今、先輩何か言いました?」



「さぁな。それより、早く支度しろ。今日から学校なんだから。」



「うー…そうですね…」



先輩の言われるまま、私は支度を始めたのだった。




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