宮野さんはいつも困ってる
「……あー、これ。
やり直した方がいいかもね」

「……うん」

パソコンの前に座って、画面を開いて。

……それで?

「宮野?……大丈夫?」

「……」

火が出そうなほど熱い私の顔を、明石くんがいたずらっぽく笑ってのぞき込む。

痛いくらいに早い鼓動。

……もう、無理。

なのに。

「……手伝うから、早く終わらせようか。
……で。
返事、聞かせて?」

「……!!!!!」
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