宮野さんはいつも困ってる
もう少し
「あーっ!!!!!」

自分の絶叫で目が覚めた。

身体の外側を、内側を、気持ち悪なにかが這いずり回る感触。
真っ二つに裂けてしまったかのような激しい痛み。

毎晩のように続く、悪夢。

「あーっ、あーっ、」

「宮野。……宮野!」

目を覚ました杉本先生が、いつものようにその唇で悲鳴を吐き出させ続ける私の唇を塞いだ。
止まった悲鳴に、我に返る。

「せん、せい……?」

ぼーっと先生を見上げると、そっと髪を撫でておでこに口づけを落としてくれた。
そのまま子供でも抱っこするみたいに、私を膝の上に抱き抱える。
小さな子供みたいに私は、親指をしゃぶりながら先生に頬をすり寄せた。

「大丈夫だ、宮野。
俺はここにいるから。
なにも怖くない」

「……うん」
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