宮野さんはいつも困ってる
一緒に先生の車で学校に行く。

「先生。
今日はずっと一緒?」

「んー?そうだな」

先生は笑ってる。
左手は用がない限り、私の右手を握ってた。

学校に着くと、まわりから注目された。
なんでそんなに見られてるのかわからない。

「ひとりで教室行けるか?」

「大丈夫です」

心配そうな先生に笑顔で返す。

「わかった。
じゃあ、またあとでな」

「はい」

ちゅっ、教師も生徒も見てる中、先生がキスしてくれる。

ざわつく周囲。

ひそひそ話が始まり、みんな私に注目してるが、なんでだろ。
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