宮野さんはいつも困ってる
やっぱり、明石くんと目を合わせられない。

そのうち、時間になって委員会が始まった。

部屋割りとか注意事項とか。
メモを取りながら隣の明石くんをちらり。

……さらさらの黒髪。
眼鏡の奥の、切れ長の目。

不意に目があって……慌てて逸らした。

またくすりと笑われたせいか、頬に熱が上がっていく。

「当日は忙しいと思うが、よろしく頼む。
じゃあ、今日は以上で」

委員会が終わり明石くんより先に会議室を出る。
さっさと教室に戻って帰ろうとしたんだけど……。

「宮野。
一緒に帰らない?」

教室に帰り着くより先に、明石くんが私の隣に並ぶ。

身長差=コンパスの差。
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