恋はたい焼き戦争

嵐の訪れ



「ふわぁ〜…」

「何だ鈴、あくびなんかして。
寝不足か?」

「おはよ、まーくん〜…」





合宿と、あと色々あった夏休みは一気にすぎてもう2学期の始業式。





「久しぶりに早起きしたらもう眠くて眠くて…」

「そうとう乱れた生活を送ってたんだろうな」

「あはは…」




そりゃ送るよ。


だって、夏休みだったし!

次の日も休み、その次も休み…


お昼まで寝てたりとか。

逆に寝るのは日付が変わってからとか。



漫画とかドラマとか…そりゃあ読みふけりましたよ?





「宿題はちゃんとやってるんだろうな?」

「そ、それはもちろん!」





この1週間でまとめてやったんだけど…


ちゃんと終わってるし大丈夫!





「なーにー?新学期早々揉めてるの?」

「かえで君!」

「おはよー!鈴ちゃん、まーくん」





そんな私たちに比べ、かえで君は元気いっぱいって様子で。


歳が1つ違うだけでこんなに違うもの?


かえで君は夜更かしとかしない…いやできないのかもしれない。

すぐ寝ちゃう…みたいな。





「鈴と違って、かえでは元気だな」

「ちょ、まーくん!」





くいっと眼鏡をあげながら、反論する私に事実だろって言い返す。


…おっしゃる通りですが…!





「だって文化祭が楽しみなんだもん!」
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