恋のシャッター
「あ~ぁ、なんか拓真のヤツ夢にも出てくるしさぁ~しかもなんか怒ってたし…」
「…えっ?」
勇斗も拓真の夢見たんだ…。
「…でも、拓真が怒ってるなんてよっぽどの事ね?」
「あ―…よく覚えてねーけど、もしかしたらおまえのことかも?」
「…はっ?私?」
「俺の誕生日に二人でいるなって…言いたかったのかもな」
「………。」
なんでそんな困ったような顔して言うのよ……今さら。
「……だからそんなの……分からないって言ってるでしょ…」
すると勇斗は、コロッと表情を変えて笑った。
「…と思ったら借りてたままのゲームいーかげん返せだってよ~」
「はぁ―!?何それっ、もう知らないっ」
勇斗の相手をやめて、私は自分の朝食の準備をした。