恋のシャッター


「あの時は…どうして部に入らなかったのか、俺は聞いたことなかったけど、今は…聞けそうな気がするんだ」



「えっ?」



「勇斗に……おまえ、好きな子いるのか?…って」



「……えっ?」



勇斗の……好きな人?



南先輩の言葉が、私の頭の中をぐるぐる回りだした。



その後、また南先輩は私に話しかけてくれたけど、私はまともに話せていなかったかもしれない。



そして、先輩は家の前まで送ってくれると、穏やかに笑ってバイバイと言うと、帰って行った。


家はまだ電気がついてなかった、勇斗の家も電気がついていない。



勇斗はまだ圭介先輩とファミレスかな?



……別にいいけど。



私は一人家の中に入り、ご飯を食べ始める。



そして、部屋に戻りカーテンを開けて、窓から星空を眺めていると…南先輩の言葉を思い出した。



< 155 / 251 >

この作品をシェア

pagetop